宅配便の依頼書に記入する時のようにポールペンで２〜６枚綴りに複写することがあります。 このような手法は、初期の頃は何枚ものカーボン紙を薄い紙の間に挿入して使っていました。 カーボン紙を挿入する手間を省いたノンカーボン紙が開発されましたが、 PCB（ポリ塩化ビフェニル）を含んでいた為問題となりました。
Carbon Copyと いう英語は上記の操作や、単なる複写機によるコピーの場合にも使います。
通常 Excel を起動するとワークシートが３つ表示されます。（Sheet1, Sheet2, Sheet3)
ワークシートの挿入で４つ以上のシートがある場合でも同じですが複数のシートを ｛Ctrl」 または 「Shift」 キーを使って選ぶことが出来ます。 『 多くの場面での共通した操作 』で扱ったように Shift を押したまゝで連続のアイテムを選べます。 また、 Ctrl を押しながら不連続のアイテムを選択できます。
Sheet1 のタブ上でマウス右クリックで 『 すべてのシートを選択 』でシート全てが選択されます。 同じ右クリック操作の 『 作業グループ解除 』 で、カーボン紙が取り除かれます。
選ばれたそれぞれのシートには入力データがカーボン紙を置いたように複製されます。セル幅設定なども複製されます。実際の応用例はあまり見当たりませんが、『 Excel で所定書式への入力 』 で思いつきました。 以前から思い当たった例としては、商取引の 「納品書」、「納品書(控）」、「受領書」、｢請求書」ですが、 VBA macro を併用した緻密なシステムを作らない限り実用的な環境ではないと思います。
