Excel, Word とも図を使わずに世界中の文字を表示することが出来ます。キーボードから直接入力させる方法もありますがここでは扱いません。 「挿入」→「記号と特殊文字」で次の様な画面が出てきます。
図1．
①でフォントを Arial Unicode MS にします。元に戻すには最上部の " 現在選択されているフォント " に替えればよいです。
②でコード体系を 『 Unicode(16進） 』 にします。 16進数とは (別枠表示）
③で世界の文字を探します。後は通常の特殊文字挿入法と同じです。 連続して挿入するときはダブルクリックでも OK です。
アラビア文字の場合は、右から左へと文字が挿入されます。また、ハングル、タイ、アラビア語では続く文字入力に応じて自動的に正しい書体に変わります。タイプライターで打つような単なる活字の連続にはなりません。
ここのハングル字母を使う方法は Word2013, Excel2013 ではサポートされていません。（後述）
また、Word2007 などを使ってここの方法で作成した文字は字母に分解されてしまいます。
한국(韓国）と打ってみます。
図2．
①〜⑥の順に挿入します。その都度『挿入』ボタンを押さずにダブルクリックします。ローマ字対応で、h a n k u k と入力したに過ぎないのと、ハイライトの文字 ④ と□の文字 ⑥ は同等でないことが分かりました。
Word2003, Word2007 で各文字の16進コードを上の画面からメモに控えておいて次の図のように連続入力し、左から順に↑
の位置にカーソルを置いて、Alt + X （ Alt キーを押しながら X キー を押す ） の操作をすることで迅速に処理できます。16進コードの直前に数字など不適切な文字がある場合はコードを選択したうえで実行します。16進数の最初が ０ （ ゼロ ） の場合は省くことができますが位置確認のため付けた方がよいでしょう。
Word の VBA イミディエイトで処理するには、所定の状態で Selection.ToggleCharacterCode とタイプして Enter を押します。以上の操作は可逆で指定の文字位置で実行すると元の十六進数に変わります。
図３．ToggleCharacterCode アラビア語でも、コードを入力しハングルと同じ方法で操作すれば自動的に左方向に文字が挿入され文字形状が変化します。Word2013 は次項参照
☆アラビア文字の コード 063a の文字 （ غ ： Word2013, Excel2013 ではハングル字母を使って入力はできません。面倒ですが 図1．の③で 『 ハングル音節 』 を選んで文字を探します。スマホ応用の方法
図3．のように Word2013 で ショートカットキーを使う方法では 『 d55cad6d 』 とタイプして４桁ごとに Alt + X の操作をします。 なを、Word2013 でのアラビア文字の入力では 図2．の方法では問題ありません。図3．の方法を使うには文字コード16進数をその都度入力し、 Alt + X 操作します。その際 2回目以降の 16進数入力で、カーソル位置が所定位置と異なっていてもそのまま Alt + X を実行します。アラビア文字は左方向に挿入されるためカーソル移動は不自然になります。
Web ページで表示するには、
한국 のように記述します。
한국 ではブラウザによっては「 ・・・・・ 」 とか 「 Excel2013 では UNICHAR関数が使え、セルで 『 = unichar(1594) 』 で غ の文字を表示することができます。1594 は 063a の十進数です。
Excel にはなぜかタイの金額を表示する関数があります。『 =bahttext(n) 』 （ n は数値）
例 ヌンラ-ン（一百万）、ソ-ンセン（二十万）、サムムン（三万）、シ-パン（四千）、ハ-ロイ（五百）、
ホックシプチェト（六十七）バーツ ペットシプカウ（八十九）サタ-ン
なぜタイの通貨を Excel で扱うのかという疑問は Web 上でグローバルに議論されています。 サタ-ン（小数点２桁部分）に3ケタ以上の数値を指定するとしっかり四捨五入してくれる親切さです。そればかりか Word2007 では文章の体裁を整えるため タイ語では、Word2013 でも図3．の方法で次の4桁ごとの Alt + X で100万バーツと表示されます。タイ語等のタイプ入力
0e2b0e190e360e480e070e250e490e320e190e1a0e320e17
マラヤーラム語はインドのケララ地方の約3,500万人の言語ですが Unicode 対応しています。しかし図1．のリストには ൺ などの一部文字が欠けています。Word の Alt + X 変換ならOKです。Word2013 でも 0d190d4d0d15 を変換すると ങ ＋ ് ＋ ക が ങ്ക の文字に変わります。
）は 独立形、語頭、語中、語尾 の ４種の形があることが図から分かります。なを ( ) 内の アラビア文字にマウスを置いてみてください。また、（ غغغغ ）の文字が図の５行目のように表示されているでしょうか。
Word2013, Excel2013 の場合
」 のようになってしまいます。
タイ語は特別
（ タイ語の均等割り付け ） のコマンドもあります。
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